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私の湘南スタイル

私の湘南スタイル

広めよう”茅ヶ崎の味”

    広めよう”茅ケ崎の味”
     ハイテクメイト湘南 異業種で創作料理
      地場産品使い活性化へ
       大岡鍋、縁むすビ 今秋めどに提供

 茅ケ崎市内の約60の企業・個人でつくる異業種交流グループ
 「ハイテクメイト湘南」の新ビジネス創造部会が,新しい郷土料理
 を創出しようと活動している。
 一部メニューは今秋をめどに飲食店にお目見えする予定。
 「地域の味発信」とともに地域経済の活性化へつなげたいと
 創意工夫を重ねている。 (報道部 鈴木 美帆子)

  この取り組みは、発足3年目の新ビジネス創造部会が地元の食材や
 商品を使い、地元の歴史や観光名所などをモチーフにした
「茅ケ崎の味」をつくり、市内を中心にアピールしていく目的だ。
 昨秋にはめんをあれんじした「湘南メンソーレ」を創作した。

  今月20日夜,茅ケ崎市内で行われた部会では、町奉行大岡忠相が
 縁で茅ケ崎市と「ゆかりのまち」提携をしている愛知県岡崎市の
 八丁味噌で味付けした鍋料理「大岡鍋」や茅ケ崎海岸に設置されて
 いるモニュメント「ちがさきサザンC」をイメージしたおむすび
  「縁むすビ」を創作した。食器なども市内の商品を使った。

  約20人の参加者が市内産のネギ、ハクサイ、ニンジンなどを鍋の
 材料として用意したり、市内で渡り鳥「タゲリ」の保護活動をして
 いる「三翠会(さんすいかい)」が水田確保のために推進している
 「タゲリ米」(市内山の米・キヌヒカリ)を串焼きにしてダンゴ状に
 したものをつくるなどして鍋の下ごしらえ。

  大岡家の家紋を模したサツマイモを飾り、隠し味として無縁バター
 10グラムを乗せてふたを閉じ、煮立ったら出来上がり。

  また、「縁むすビ」はハートの木型で整えた、シラス入りのタゲリ米
 ご飯の上にサクラ茶に使われるサクラの花の塩を取り除いて飾った。

  参加者からの評判は上々で、同市中海岸の日本料理屋
 「茅ケ崎フィッシュセンター」社長の斎藤信夫さん(48)は「秋には
 メニューに加えたい」と早くも意気込みを見せた。

  「三翠会」の鈴木國臣さん(60)=同市西久保=が減農法や
 有機肥料栽培など地元農家の取り組みの実践例を紹介すると、参加者も
 興味深そうに聞き入っていた。

  ハイテクメイト湘南新ビジネス部会の星野暁子さん(55)=同市本村
 は「地元の人が地元の産品を知らない現状の疑問を抱いていた。
 「”地域の味”を積極的に発信してまずは地元の中に広げたい」と
 話しており、同部会は地元の飲食店などを通じてPRに務めていくという。

  素材を良く知っている市内の農・漁業関係者から、生産者ならではの
 アイデアが紹介され、地元消費者との交流が得られる。-

 地産地消の観点から業種を超えた広がりが今後、更に期待できそうだ。

        神奈川新聞  2003.2,27

 



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